特選『日々成長する君へ』

まなざしフォト部一期フォトコンテスト「まなざし」大賞
ある日、初めて行った公園で滑り台を見つけた君は、目を輝かせて駆け出していった。

半年ほど前はまだ、歩くのもヨチヨチで滑り台も怖がって、わざわざうつ伏せになって足から滑ることしかできなかったのに、最近の君は普通に滑る事ができるようになった。

でも、、、。
今回の滑り台は、いつも滑っている滑り台とは大きさが違う。

危険なのでやめるように説得したが、一度やると決めた君は私の意見を一切聞かずに階段を登り出した。
私は、君の後ろについて落ちないように支えた。
君は、滑り台の頂上につくと、「わぁ!」と歓声を上げ、そして、颯爽と滑っていった。
私は、一回で満足してくれるだろうと思っていたが、そんなわけはなく、君はまた階段を登って行った。

何回か繰り返されるうち、だんだんと階段を上るのも上手くなり、ふと、君がどんな顔で階段を登っているのか気になった。

階段の上り初めなら、大丈夫と思い、君から離れて、滑り台の内側に回り込んだ。
そして、すぐ手が届く距離でカメラを構えた。
一段ずつゆっくりと進む君が、階段の隙間から顔を出した。

その瞬間、シャッターを切った。

撮れた写真は、近づきすぎてほぼ顔だった。
しかし、その顔のキラキラした瞳には、まるでこれから先の未来を写しているようで、とても綺麗だった。

君のこれから先の未来は何が待っているんだろう?
私は、とても楽しみです。

p.s.
大きくなったら、この鼻垂れ写真恥ずかしいかな!?


写真・キャプション:kazuyo



顧問コメント

少しドキドキした冒険心があるようなまなざし。お母さんを見つけてホッとしてるようなまなざし。そんなお子さんの気持ちをまなざしから感じるような一枚です。少しヒヤヒヤしたけど、キラキラしたお子さんがかっこいいと撮ることで認められてるようなkazuyoさんの気持ちも感じる一枚です。

講評:相武えつ子さん(まなざしフォト部の顧問)


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