3月テーマ『たふたふ』

たふたふと春が来る
水面に落ちる桜に
春の訪れと早い過ぎ去りを感じる
まるで水面の木にまた桜が咲くみたい
たふたふと春が来る


写真・キャプション:@hi_sunsun_photo



顧問コメント

3月のテーマは『たふたふ』でした。
「音の歳時記」の一節です。以下「音の歳事記」より雪解の水をあつめて渓川は滔々と音たてて流れはじめるくだるにつれ川股に若草が萌え土筆が立ち滔々たる水はたふたふと和らぎ光はみなぎりあふれる野にとどくころ流れはいっそう緩やかにたぷたぷたぷたぷみぎはの草を浸すだらう溢れるほど満ちるようなイメージを私は持ちました。
そして季節の新しい生命力も感じました。部員の皆さんそれぞれの『たふたふ』を写真で表現されてて新しい発見もありました。たくさんお寄せいただいた中から選ばせて頂いたのはこちらの一枚です。

@hi_sunsun_photoさんからのキャプションにあるように、この水面が揺れる様子から春への期待が満ちて溢れているように感じます。
この水面の反射の中の春の空、木々、散った花びらで過ぎる季節到来する季節の移ろいを十分すぎるほど表現されてます。そして『たふたふ』の言葉から感じる丁寧に奏でるようなリズムを不規則な波紋から感じました。
お子さんがこの『たふたふ』をぎゅっと詰め込んだような水面を見られてるのも、たふたふを楽しまれたり季節の移ろいを感じられてるようでとても贅沢な一枚だと思いました。

講評:相武えつ子さん(まなざしフォト部の顧問)