特選『希望の光』

まなざしフォト部二期フォトコンテスト「光」受賞
私はなんで写真を撮るんだろう?
本格的に考えたこの1年間たくさんの葛藤があったけど、この1枚の写真を見たら、自分が撮り続けている理由がわかった気がした。

おばあちゃんと次男。

おじいちゃんが亡くなって約1年。
ひ孫に会って寂しさをまぎらわしてもらいたかったのに、コロナでなかなか会いに行けず写真や動画を送るだけのもどかしい日々が続いた。

久々に会ったおばあちゃんは、本当に幸せそうにずっと息子たちと遊んでくれた。
この愛おしい、きらきらした感情を忘れたくなくて、私はシャッターを切った。

そうだ。私は自分の目で見た光景を、その時の感情と一緒に写真に閉じ込めて溜めておきたいんだ。
写真で未来の自分を幸せにすることができる。なんて素敵なアイテムなんだろう。

おばあちゃんもとても喜んでくれて、今までの写真も動画も何度も見ているよ、元気をもらっているよと言ってくれた。
ああ、息子たちはおばあちゃんの生きる光になれているんだな。

自分がおばあちゃんになったら、孫、もし長生きできればひ孫の専属カメラマンになりたい。
そして、私の生きる光になってくれたお礼に写真集をつくろう。
そんなことを考えながら、明日もシャッターを切る。


写真・キャプション:Chihi



顧問コメント

お子さんの存在がおばあさまの光になる。このお写真が撮り手であるちひさんの光になる。その気持ちが光そのものだと思います。光がとても優しく2人を照らして見てるこちらもあたたかくなります。そひて、ちひさんの強い意志も感じました。とても感動した一枚でした。

講評:相武えつ子さん(まなざしフォト部の顧問)


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